しかし女性とは不思議な生き物である。といきなり本題に入っちゃダメですか?
「だいたいあなたはいつも自分勝手だわ去年のお祭りの時だってたこ焼き一人で全部食べちゃうし一つくらい残してくれててもいいと思わない? 一昨年もそうだったわ私冷奴には辛子って決めてるのに勝手に生姜つけちゃうしお好み焼きにも醤油を掛けたでしょホントに自分勝手ねあなたって!」息継ぎしろよ。というか食い物ばっかりかよ!
というかこれは大袈裟としても、女性というものは何故か去年や一昨年の事を明確に覚えていたりするね。覚えているという事は良い事かと思われるが、問題は『なぜその時に言わなかったの? 』であり、1年以上も経ってから言われても、何の事やら困惑するばかり。
女性はとても忍耐強い。これは古来より家族を守り男性を奮い立たせてきた『堪え偲ぶ』という美徳という歴史の遺伝子に起因しているのかと思われる。
逆に言うなれば女性が怒っている時、それは『今』が原因ではないのかも知れない。さっきの出来事はたんなる『引き金』であって、「そんな程度の事でそんなに怒る事はないだろう!」とかは見当違いなのだ。
女性は溜めて溜めてひたすら溜めて爆発するのだ。って溜め過ぎだろ。それは。 胸に手を当て考えねばならぬ。罪深き過去の数々を!
ってちょっと待て! 「去年の誕生日もそう!」んなもん覚えてねーよ! 「ずっと我慢してたけどね」ならそん時すぐに言えよ! 「黙っとこうと思ったけど」なら言わないでおこうよ!
思った事をすぐに言う姿勢、言えるような関係でありたいものだと切実に思う。それはとても素敵で、それでいて難しいとは思うけど。
ま、俺はすぐに言わないと忘れちゃうんだけどね。
著者:香助総支配人 マルマル関西【カスケが斬る!】