『ホストクラブ』という存在は、ネットやテレビ、雑誌などの様々なメディアを通じる事により、かつてほどの謎なイメージが払拭され、一般にも浸透し始めた。『暗きヴェールの向こうの世界』が『隣町の銭湯』くらいになったということか。ってその例え、分り難いし。
大概のゴシップは、『世間で知られている人物』に対して行われるものなので、つまり知名度の低い3丁目の鈴木さんのゴシップは無く、芸能人は週刊誌で叩かれるというワケだな。って鈴木って誰だよ? 俺は。
今や、『ホスト業界』は、この『ゴシップ』の対象に成り得るに充分な素質を備えつつある、といっても過言ではないだろう。
有名人のゴシップ記事と違い、ホストのゴシップが晒される場所は主にネット上の掲示板であるがゆえ、手軽であり匿名で書けるという事がそれに拍車をかけ、名誉毀損やプライバシーの侵害、人権を脅かす行為にまで発展している。
無論、自分の文章がどういった解釈をされるのかを熟考せねばならんという部分に関しては、書き込む者は当然の事、誹謗に反論を与える者も然りかと思う。
ただでさえ誤解と偏見の多い職種だけに、我々も世間の目に対する意識を高めていかねばならないだろう。
過渡期を歩んでいる。
変わっていく認識とめくるめく時代の流れは恐ろしくもあり興味深くもある。これからどう変わっていくのかはきっと誰にも分からないだろう。幾多の困難を乗り越え、時には迷い、傷付ける事もあるだろう。そして、輝かしきホストクラブの未来を築き上げていくのは我々なのだ。
とか言いつつホントは何も考えてないしな。俺は。
著者:香助総支配人 マルマル関西【カスケが斬る!】