Column

「子どもと思われたくない」っていう背伸びは身に覚えがある人も多いんじゃないかな。じゃ、何が大人なんだって考えてみたらよくわからない。年をとると自然に大人になると思ってた。いつの間にか自分が大人になるんだ、って漠然と。いや、でもただ年をとっただけだ。中身はそのまま。自分の中で気付いてない微かな変化はあるかもしれない。それでもピーマン食べれるようになったとかそんな程度。大人の定義ってなんだ？　逆に「子ども」って言われるケースを考えてみる。俺の経験則からすると、やっぱり「子ども」の烙印を押されるのは経験不足からくる思慮の浅さなんじゃないか、って思う。こうすれば誰かがどう思う、誰がどう傷つくか、自分はどう感じるか、そういう思考の限界が、子どもと呼ばれるゆえんであって、その境目は曖昧な気もする。これができたら大人、これができなければ子ども、なんてのじゃなくて、全体的な思考能力。てことは、すなわち多くを考え、多くの可能性を模索し最善の道を求めるものはいかに年少であれ大人といえ、その逆もまた然り。体だけ大人だけど、何度も同じ失敗して、何度も人を傷付けて。あなたもそんな子どもになってませんか？