昔ある偉人が言った。「『最初の苦しみ』は『生まれてきたこと』」。生まれてこなければ苦しみを負うこともなかった。重力の縛られることも、欲望が満たせない不満だって、生まれてこなければ味わうこともない。まさにその通りなわけで、反論の余地も無い。これは人生でもそうなわけで、例えばスキーに行かなきゃ転んで骨折もしねーし、恋愛しなけりゃ失恋もしねーってこと。なるほど、なんにもしなきゃ平穏無事で、特になんにも苦しくないってこと。大人になったらさ、走ったりすんのってダルいよな。でも思い切り走った後の水のウマいのなんのって、これって運動後にしか味わえない気もすんのよね。空腹耐えたあとの飯とかさ。人間って面白いもんで、苦しみの数だけ喜びを見出せるのかも知れんね。踏み出して、傷ついても、進んでみるのもいいかもね。
著者:香助総支配人 Yukai life【カスケが斬る!】