Column

さて、情報過多の時代です。聞きたくなくても耳になんでも入ってくる。あんまり興味のないこと。ほんとは興味があること。知ってるべきこと。知らなくても問題ないこと。いろんな話題が交差して、そのうち「関係ないや」対岸の火事。昔はそれぞれ専門の分野がくっきり分かれてたってさ。だから、そのジャンルに飛び込んだ人だけ知ってる。知りたくなけりゃ首を突っ込まなければいい話。知りたい情報だけ手に入る。知りたいから知ろうとする。でも勝手に何でも耳に入る。そんな昨今。聞いた事のない土地で起こった土砂崩れ。知らない機関の開発したもの。情報自体に優劣なんてないさ。あるのは聞く耳にとっての価値だけだ。なんとなく聞いて、なんとなく忘れる。飽食の時代は人に便利を与え、得る労力を奪った。なにも苦労して勝ち得たからこそ意味があるなんて言わない。でも、でもね。簡単に手に入るから、それのほんとの大事さに、気付かなかったりするんだ。自分の上を、ただ通り過ぎてくだけの、そんな出来事の数々。そうやって知って、そして忘れて、そんな風に毎日が過ぎていくなら、少し前に出て、俺たちの日本の事、世界の事、地球の事、思ってみてもいいんじゃないかな。